003鹿児島征討記内 熊本城ヨリ諸所戦争図第弐
かごしませいとうきのうちくまもとじょうよりしょしょせんそうのづ
御届明治十年三月十六日
板 林吉蔵 南伝馬町一丁目二番地
画 月岡米次郎 南金六町十四番地
價六銭
右図 大山少将、緒方維典、前原一格、中根米七
中図 三浦少将、肥後助右エ門、中島武彦、倉内二等警部、河野四郎、高城十ニ、花岡山、桐野利秋
左図 山口小右エ門、平山新介、児玉八之進、渕辺高照、長山某、西郷隆盛、村田新八
去程小三浦少将ハ大軍を引て三月十二日の朝山鹿口へ進軍すその勢ひさながら大なたの打おろすケごとく吶喊(おめ)き叫んで攻寄るに猛勇の聞へある桐野利秋前原一格中根米七等大いに辟易したりしが必死と極めし賊軍なれバ討てども突ども事ともせず千騎が一騎となる迄も一歩も引じと戦へ出しむ官軍の勇兵息をもつがず攻撃し弾丸ハあめあられの如く飛ちり黒烟日光を覆ひ炮声天地を碎くばかりの勢ひにて攻立攻立戦ふとぞ賊軍頗る難戦なるよし斯なれバ日ならず凱歌の吉報を聞ん
画像をクリックすれば拡大画像をご覧頂けます。
細部を見るにはこちらからどうぞ。別画面が開きます。
少し時間がかかります。