ブログ「宮城集治監物語」
http://blogs.yahoo.co.jp/siba772000jp/509523.html
様から画像を提供していただいた。この絵に登場する中尉安村治孝についてのブログである。安村治孝は西郷隆盛の首を打ちとったといわれる英雄で、西南戦争錦絵美術館では「S039鹿児嶋電報雙雄血戰之圖」にも描かれている。
左図に描かれる、少佐立見某君は立見尚文のことで桑名藩出身の立見は戊辰戦争では幕府軍に属していたが、西南戦争で官軍に採用され活躍する。後に日清戦争でも重要な地位を占め、陸軍大将にまで上り詰める。用兵の天才として知られる立見だが、その名は西南戦争錦絵で確固たるものになったという。
『PC001賊魁ノ首級實撿之圖』の異版である。撮影の条件や解像度の違いなどがあり詳細に比較することは困難だが、PC007は色がよく保存されているようだ。特に背景の紫および安村治孝等の軍服の紫がよく残っている。