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S047征韓論之圖

 

楊洲斎周延 拝寫             静岡県立中央図書館 蔵

 

明治十年七月五日御届

出版人 松下平兵エ 本郷元富士丁一番地

画工  橋本直義  上ノ北大門十一番地

彫秀勝

價六戔 

 

右図 江藤新平、大木司法卿、西郷隆盛、桐野利秋、榎本武陽君

中図 板垣参議、三條大政大臣、前原一誠

左図 大隈参議、二品有栖川宮、大久保内務卿、岩倉右大臣

 

頃ハ明治四年とかや外務卿副島公を特命全権公使として朝鮮え遣はされしにかの国の官人ども不礼の事ども多かりけれバ副島公帰朝の上此よし上申有けるにぞ廟堂の諸大臣朝鮮人の不礼を糺す師(いくさ)の士を出さんと征韓論起りしを岩倉右大臣その否なるを弁明せしとぞ

柳々子仙果

 

静岡県立中央図書館での分類は

 

請求記号 K915-109-003-001
画題(題名) 征韓論之図
絵師(画工名) 楊洲斎周延拝写:松本直義
版元 松下平兵衛
出版年 明治10年7月5日届(1877)
員数 3枚続
版型 大判
彩色 錦絵
資料名 上村翁旧蔵浮世絵集西南之役(巻子)
カテゴリ /浮世絵/横巻仕立/3集-西南戦争〔西南之役〕 

 

 このページの画像は静岡県立中央図書館のデジタルデータを利用して構成している。また、データに関しては東京大学史料編纂所錦絵データベースを参考にした。

 

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国会図書館蔵095の異版である。

国会図書館蔵095(上)の異版である。両作ほとんどかわらないが静岡県立中央図書館蔵の当ページ作品の方が背景の幕の紫と墨が濃く国会の方の幕は上部が白くグラデーションがかかっている。また、赤が朱色に近い、コントラストが全体に強いといった特徴が見て取れる。その為であろうか、細い線がつぶれているのが、軍服のモールなどに顕著である。タイトルの題簽の色が異なるのが、最も大きな違いといっていいだろう。この関係は096国会図書館蔵026静岡県立中央図書館蔵との関係と同じである。

 「描かれた明治天皇」についての考察もご覧あれ。



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