S012伝聞民之喜
つたゑきくたみのよろこび
明治十年四月廿三日御届
板元 松木平吉 両國吉川町二番地
画工 蜂須賀國明 本所千年町三番地
彫工 銀
鹿児嶋士族不平を起し朝意に肖(あやかる?) 其昔加藤清正の遺言を聞知して熊本の要所を頼みに官軍と抗戦數日に至り 官兵も傷者不少 依之各所に病院を設置し醫員數十名看病卒数百人にして厚く治療を施さるること譬(たとへ)にものなし 爰に掛巻も賢き朝廷深く憂慮せられ御慰問の使を再度遣され 皇太后宮皇后宮にも御親製の綿撒糸(めんざんし)其他を賜 撫恤(ぶじゅつ)下さるるハ實に雀躍の至ならずや 是を全國に告 共に歡喜して奉謝せづんバ有へからず
めん‐ざんし【綿撒糸】
「めんさっし(綿撒糸)」の慣用読み》綿布の糸をほぐして薬液に浸したもの。手術後の傷口に用いた。解木綿(ほつしもめん)。
ぶ‐じゅつ【撫恤】
[名](スル)あわれみいつくしむこと。「病院を設けて、貧民を―し」〈柳河春三編・万国新話〉
いずれもgoo辞書より
静岡県立中央図書館での分類は
請求記号 | K915-108-041-004 |
---|---|
画題(題名) | 伝聞民之喜 |
絵師(画工名) | 応需国明印:蜂須賀国明 |
版元 | 松木平吉 |
出版年 | 明治10年4月23日届(1877) |
員数 | 3枚続 |
版型 | 大判 |
彩色 | 錦絵 |
資料名 | 上村翁旧蔵浮世絵集(41) |
カテゴリ | /浮世絵/41集~50集/41集-国明・国輝ほか |
このページの画像は静岡県立中央図書館のデジタルデータを利用して構成している。また、データに関しては東京大学史料編纂所錦絵データベースを参考にした。
画像をクリックすれば拡大画像をご覧頂けます。
細部を見るにはこちらからどうぞ。別画面が開きます。
少し時間がかかります。