u017鹿兒嶋戰記
早川松山 印
明治十年三月十二日御届
画工 早川徳之助 猿樂町十五番地
板元 堤吉兵エ 米沢町一丁目七番地
右図:山内半左エ門、西郷小平、新政大元師西郷隆盛、永山矢一郎
中図:桐野利秋兵、淵邉高照、池上四郎、村田新八、熊本旧城
左図:タイトル、記事、騎兵隊、吉井少佐、三好陸軍少将、浅井直之進
鹿兒島縣賊徒の巨魁西郷吉之助ハ自ら新政大總督征討大元帥と僭称し其勢凢一万四千余人鹿兒島を練出し肥後の國境にて兵を二手に分け水俣人吉の両道より進み八代にて兵を合 熊本さして押寄たり 維○(ときにこれ)明治十年二月廿一日昧夾(まいもう)より熊城を囲み攻立けれど城中更に屈する色なく防禦の術を尽すにより賊兵一旦軍(いくさ)を纏め各所に陣営を構へたり 同廿二日三日の両日山鹿口に戦爭始り官軍頗る(すこぶる)勝利を得て賊軍を討やぶりしハ実に(げに)目覚しき形勢(ありさま)なりとぞ
山閑人 記
『S045鹿児嶋戦記』の異版である。
国会図書館での分類は以下の通り
u017鹿児嶋戦記
2コマ目:桐野一兵・淵辺高照・村田新八・池上四郎
3コマ目:騎兵隊・浅井直之進・吉井少佐・三好陸軍少将