076鹿児嶌戦記 〔前原一格奮戦図〕
明治十年三月◯八日御届
出板人 荒井喜三郎 南傅馬丁二丁目三番地
画工 橋本直義 上野北大門丁十一番地
右図:官軍勢
中図:前原一誠末弟前原一格・篠原国幹・村田新八郎
左図:桐野利秋・西郷隆盛・池上四郎・永山矢一郎
昨明治九年の冬頑固士族を煽動し暴挙に及びし一誠が末の弟前原一格鹿児島に潜匿居しが此度の暴徒に一味なし西郷隆盛の手にしたがひ白布へ我姓名を筆太にかき記し肩より脇腹へむすび下げ戦ひの在るごとに先鋒へ突出し憤激なして猛威をふるへバ官兵これを打たんともつぱら狙撃といへども飛鳥のごとく馬を踊らせ薄手もさらに負ふ事なく實に(げに)目覚しき猛者なりとなむ
物の本書 篠田仙果 記
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