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075鹿児島城激戦ノ図 〔官軍城の橋を渡る〕

かごしまじゃうげきせんのづ      

 

楊洲斎周延                国立国会図書館 蔵

 

明治十年九月十二日

出板人 大倉孫兵エ  日本橋通一丁目十九番地

画工  橋本直義   上野北大門丁十一番地

 

右図:西郷隆盛・逸見十郎太・淵辺ノ妻・桐野利秋

中図:篠原ノ妻女・池上四郎

左図:官軍勢

 

西郷隆盛ハ日向の霧島近傍の山間にありしが九月三日残賊を師ひ死物狂ひの猛勢にて三好少将の手と激戦なし溝辺加治木の間を突抜け鹿児島へ討て出(いで)市中を放火しける故城中の官軍討て出双方激戦に及び縣令ハ長崎へ引上げたりとぞ

 

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メモ

 正確にいえば城山突入は九月一日に行われている。また、鶴丸城は天守閣が無いので有名である。そして、西郷は8月17日の可愛岳突破前に陸軍大将の軍服を焼き捨てており、以降はかすりの単衣物などを着ていたらしい。

参考文献:西南戦争 西郷隆盛と日本最後の内戦 小川原正道著

 


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