046西海揚波起原
さいかいやうはきげん
明治十年 月 日御届
出板人 小林鉄次郎 通二丁目四番地
画工 早川徳之助 本郷東竹町四十番地
價六銭
右図:仁和寺宮・従四位海軍中将 河村純義公・有栖川熾仁親王・従一位太政大臣 三条実美卿・正四位参議 伊藤博文公・参議従三位 木戸孝允公・従三位内務卿 大久保利通公
中図:正二位右大臣 岩倉具視卿・正四位陸軍卿 山県有朋公・正四位開拓使長官 黒田清隆公・参議 板垣退助公・参議 江藤新平・正三位陸軍大将 西郷隆盛
左図:正五位陸軍少将 桐野利秋・正五位陸軍少将 篠原国幹
西海に海嘯(つなみ)の激浪を起して國民流離の戦端を開きしハ過し癸酉(1873年)の歳に西郷桐野を創めとして専(もっぱら)征韓を主張せり其論行ハれざりしより帰省して遂に此挙に及ぶといふハ尤も信用しがたけれど海嘯の起るも必(かならず)風候の正しからざるに因てなり国民をして流離せしむるの戦端も又起原の源因ならざらんや
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