D104明治十歳鹿児嶋征討圖

方円舎清親　　　　　　　　　　　　　　　　　国立国会図書館　蔵

明治十年四月十日御届
版元　松木平吉　吉川町二番地
画工　小林清親　相生町三丁目一番地
彫銀

右図　　町田啓治郎　熊本清正社　川畑伊左エ門
右中図　樺山中佐　
中図　　児玉少将　谷少将
左中図　桐野利秋　池上四郎　前原一格　西郷小平
左図　　永山矢一郎　西郷隆盛　別府新助　肥後助右エ門　

　　　　村田新八　河野四郎　山内半左エ門　市本勘助　松永清之丞

　田（旧）陸軍大将正三位西郷隆盛巨魁となり政府え尋問を名とし篠原桐野其他諸将惣勢一万四千有余人三◯に分け水股人吉八代にて兵を合せ熊本さして押寄しかば鎮台陸軍少将兵を出し計◯をめぐらし賊軍を屡々なやますと云ども賊ハ大軍にして當り難く依◯城内に入り防禦の術を尽す賊ハ又城を抜かずんハ二筑両豊ハ更也九列（州）ハをさまらすと花岡山に砲臺を築き城を囲攻立たてれとも城中少も屈する色なく然るに政府二月廿四日二品有栖川熾仁親王の宮をして征討大総督ににんじ征伐を　仰出たれば鎮定遠きにあらすと云々　

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