067鹿児嶋征討記聞 〔海陸より数万の官軍押寄女賊徒之を迎え討つ図〕
明治十年八月 日御届
出版人 山村金三郎 浅草吉野丁五十六番地
画工 橋本直義 上野北 門丁十一番地
右図:篠原妻・辺見ノ妻・官軍勢
中図:別府新介・肥後助右衛門・辺見十郎太・淵辺高照
左図:西郷隆盛・市本勘介・高城十二・貴嶋卯太郎
一トたび西海に怒浪を起せし鹿児しまの暴徒らが謀略ハミな画餅となり勢ほひ日々に消めつし日向路に退編す よって海陸より數万の友軍鹿児しまへ揉こむ折暴徒らが妻妾ども屯集なして隊伍を組 得物を携さへて數万の兵士をいささかしれず世にこれを鹿児嶋の女隊とて醜名をのこしけり
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