062日向霧嶋山激戰之図
ひうがのきりしまやまげきせんのづ
明治十年八月廿二御届
出板人 井上茂兵衛 大傅馬町二丁目十四バンチ
画工 橋本直義 上野北大門丁十一番地
右図:桐野利秋・西郷花子
中図:西郷隆盛・淵辺娘その
左図:池上ノ妾節
賊将西郷隆盛をはじめ所々の戦ひに利あらずして日向国霧島山の嶮岨を頼ミに楯篭り専ら防禦の手術を尽せし折から官兵大軍をもつて進撃あるを賊兵得たりと接戦なし勝敗更に決せざりしが流石の賊軍も力尽きて防ぐこと能ハず終に此所を逃走したりといふ
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少し時間がかかります。
静岡県立中央図書館に多分同じ日に刷ったであろう異版がある。
こちらもご覧下さい。色が少し薄い感じがするが、構図、文章、などは完全に同じで、色遣いも同じ。保存状態や、写真撮影での差を考慮すると、ほとんど同じ条件で刷ったものと考えていいのではないだろうか。