037新聞鹿児島事情
明治十年二月十九日御届
武川清吉 板 須田町四バンチ
小林清親 画 本所◯生丁三丁目一バンチ
右図:逸見十郎・野村十郎太・西郷小平
中図:児玉八之進・陸軍士官
馬車人力車の往返に其轟ハ雷かと思はれ稲妻よりも瓦斯燈の光り尊き開化の御代去ル一月卅一日とか三菱會社に名も高き心の内も赤龍丸鹿児島縣下の櫻島其向ふなる製造所より彼弾薬を積みこまれ尚本月一日とかや残る弾薬積み込んと気ハせきたんの用意の折から不意に士族の押寄せ来り彼弾薬を悉く運び返せと争ひの心の程も蒸気せん併し決して弾薬を奪ひ取りたる事ハあらずとかや何れ近きに鎮静の色とり見せしも風説の信じがたきを画がくとしかいふ
丑のはる
注:1877年は丁丑(ひのとうし、ていちゅう)である。
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