032鹿児嶋新聞 河尻本陣圖
依頼随真匠銀光画
明治十年三月廿七日御届
板本 木邨定五郎 同大区十一小区神田紺屋町二丁目四十六番地
画工 安藤平七 第一大区十四小区塚沢町二丁目二番地
右図:池上四郎・篠原国幹・西郷隆盛
中図:桐野利秋・村田新八
風波頻りに起て暴涛天に漲きり西海穏ならざれハ軍を川尻に計り官兵進撃なして西郷大隊を率ひ叛逆の大将新たに政府と唱ひ兇徒賊威振て勢ひ破竹の如し自大総督大元帥の仰々嗚呼官軍の為に炮戦の煙り共に西國に消も眼前ならんや
国会図書館のリストでは『鹿児島新聞 阿尻本陣図』となっているが『鹿児嶋新聞 河尻本陣圖』のまちがいだろう。(その後訂正があったようで、現在は『鹿児嶋新聞 河尻本陣図』となっている。)
画像をクリックすれば拡大画像をご覧頂けます。
細部を見るにはこちらからどうぞ。別画面が開きます。
少し時間がかかります。
静岡県立中央図書館蔵「S048鹿児嶋新聞河尻本陣圖」である。静岡の方は記事の部分が濃くつぶれており読みにくい。馬のくつわに赤の着色の有無などがあるが、他はほとんど変わらない。データの解像度によるのかもしれないが、静岡の方が、着物の柄など細部にわたってよく保存されているような印象がある。
画工の名前が 安藤平七 となっているが、安達平七の彫り間違いだろうか、或いは安藤氏だったのか?安達銀光を安藤氏としている文献は未見である。(2016/8/14)