u002逆徒高千穂籠山
2017/08/12国会図書館関西分館にて以下を確認
応需 年信 画
御届明治十年五月十九日
画工 山崎徳三郎 駒形丁丗四番地
出版人 小林鉄次郎 通二丁目四番地
價六錢
記事末に延壽堂記
右図:旧陸軍大将賊軍大元師 賊将西郷隆盛、鹿兒嶌ノ士族 別府新助
中図:篠原 妻
左図:タイトル、記事、中嶌武彦
偖も(さても)鹿児島縣の西郷以下壱万有余千の賊徒熊本縣下へ兵機を携へ一時に城兵をうち退けんと破竹の勢ひにて攻め寄たりしが官軍夫と(それと)聞より守備を厳重に相立賊軍ござんなれと獅子奮神の怒りをなして目に物見せんと遂に五十余日両軍必死の烈戦に及びしが終に賊兵官軍に敵し難く残兵ことごとく四月廿五日日向國高千穂山へ引篭りしと又もや官軍に抗戦せんと日々用意せらるる由
延壽堂 記
『D108逆徒高千穂籠山』の異版である。
2コマ目:篠原妻
3コマ目:中嶋武彦
館内限定公開資料のこの作品だが、書誌情報のみは、インターネットで閲覧できる。同じタイトルの「D108逆徒高千穂籠山」と比較すると、タイトル、絵師、筆者、出板人、名札、がすべて同一である。よって、同一の版からの異版と思われる。なぜ一方だけ限定公開となっているのかの理由は不明。
国会図書館で確認ずみ。2017/08/12